続々と各審査会社にてVer6の説明会が開かれています。
今回のバージョンアップは、完全な新規の追加要求は4項目、
既存の要求事項の変更や追加は11項目、
活動する上では旧バージョンよりも時間がかかりそうです。
さて、今回はVer6に記載のある『目標』について考えたいと思います。
今般の改定で『目標』という言葉が出てくるのは3箇所。
- 2.5.8 食品安全と品質の文化(5.1 リーダーシップ及びコミットメント)
- 2.5.9 品質管理(5.2方針/6.2FSMSの目標及びそれを達成するための計画策定)
- 2.5.16 食品のロスと廃棄(8 運用)
活動のポイントとしては、どの箇条への追加要求なのかを
頭に置いたうえで進めるということかなと思います。
例えば、2.5.9は5.2や6.2への追加なので
食品安全目標と同じような扱いである事が分かります。
一方、2.5.8は5.1の追加要求なので、
経営層の責任のもと、食品安全及び品質文化の醸成について
向かうべき方向性や目標とすべきことを考えなければなりません。
そのとき、経営層は4章の『組織の状況』を振り返ることになる
と思います。
目標を検討する上では日本版の食品安全文化っぽいものや
GFSIのガイダンスドキュメントが参考にできそうです。
(2018年に出されたガイダンスドキュメントはコチラから。
ただし、今後『食品安全と品質文化に関するガイダンスドキュメント』は
改訂されます)
また、2.5.16については、8への追加なので運用レベルでの方針決定と
目標設定が求められているということになります。
このように見ていくと
既存の食品安全目標で足りているものもあるだろうし
改めて検討しなければならないものもありそうです。
ご参考まで。
差し入れでいただいた焼き鳥弁当、美味しかったです!
何個でもいけます!