~表示のプロセス管理不良編~
表示ミスの原因と対策 ~プロボノやります編~ - todirect ページ! (jimdofree.com)
この続きです。
私は、法令の把握不良以外の表示ミスは、どの会社であってもまずは抑えるべきポイントがあると思っています。むしろ、どこがポイントか分からないままリスクアセスメントをしても有意義な成果があげられないとも思います。
まず、下図を見てください。これは商品開発から製品を出荷するまでのプロセスを簡単に描いたものです。仮にこんな風に商品づくりをしていたと考えてください。
通常、上から順にプロセスを経るのですが、
仕様の確定後に配合を変更したり、原料を変更したり、
包材を変えたり、状況によっては機械の入れ替え等をした場合は
『仕様仮決め』あるいは『仕様確定』まで戻って
その後のプロセスをたどります。
そうしないと旧版での仕様書で表示を作ることになってしまい
ミスをするからです。
表示を作成する人が、商品の開発者や原料・材料の調達担当と別であれば
なおさら上記のようなプロセス管理が重要になってきます。
表示のミスによる回収が多い業種として調理食品と菓子関連が多いですが
これは、原料の数が多かったり、各種変更、新商品の開発数などが
多いために、プロセス管理を失敗したか、
あるいは各種変更へのタイムラグが発生して表示をミスしたのではないか
と思われます。
各社、与えられた時間とチェックとの戦いだと思いますが、
この辺りを考慮して、まずはルールを決めていくと良いのではないでしょうか。
※もちろん上図の各プロセスの中に、いくつかの細かなプロセスがあると思います。
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では、以上の管理に該当してこないような『原料や包材の取り間違い』や
『表示の作成段階におけるケアレスミス(転記ミスなど)』は
どう考えればよいでしょうか。
これについて私は表示特有の問題ではないと捉えています。
前者は同じ場所に似たようなものがあるがゆえに間違えます。ですので、識別管理はもちろんのこと、離して保管する(作る)、人の目で管理せず機械に頼る(バーコードスキャンなど)、生産スケジュールを工夫する、5Sを徹底するといった基本的な製造環境を整えることで防止できます。
また後者は、何度も間違えるなら人で管理できるレベルを超えているので、システムを入れましょう。コストが合わなければエクセルでマクロを組むなどしてしまえば間違いを防止できます。気合のトリプルチェックや意識を高めるような宣言は、現場が辛くなるだけなのでお勧めしません。
こんな感じです。
これを読んで不安が残るなと思われた方、コチラまで>>>mikiko.t@todirect.biz
美味しそうなケーキ!
これを作るのにいくつの原料が必要だったんだろう・・・と職業病のように考えてしまいます。
こんなことを言ってみたりしていますが、私はいつも計量を失敗するのでお菓子をうまく作れたことはほぼありません(笑)