3月29日のGFSIからのメルマガは、SDGsに関連するGFSIの活動について書かれていました。
要点は以下の通り。
・GFSIは、SDGsの達成に向けて、どのような役割を果たすことができるか
調査し、話し合うことにした。
・結果は6月7日の世界食品安全デーで発表予定。
・食品安全に関連するSDGsとして、GFSIが着目している目標は以下の通り
・SDGs1:貧困なし、飢餓ゼロ
食品の保障と貧困の撲滅は、より安全な食料なくしては達成できない。
あらゆる場所の食品事業者が食品安全への取り組みを通じて、
能力を強化する必要がある。
・SDGs12:食品廃棄物と化学物質の管理
廃棄の削減をしつつ食品安全を達成する。
プラスチックのリサイクルに起因する汚染物質を管理しながら、
食品の安全性も維持する必要がある。
・SDGs6:良い水と衛生設備
水の再利用を促進しつつ、食品安全を維持するには
どうするか。
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日本のでも、あらゆる食品事業者がSDGsに取り組んでいます。(本文最下部リンクあり)
特に上場企業にとっては、ESG(環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance))配慮した経営を行うことが、投資家をはじめ、いわゆるステークホルダーから求められる時代になり、SDGsに関連する活動は重要視されています。さらに経産省は、上場企業を中心とした大企業を対象として非財務情報(SDGsも含まれる)の開示を義務化する方向で動いており益々その方向性への取り組みは必要性が増すばかりです。
以下、※部分は2022年4月1日 編集・加筆
※ESG情報に関して、企業がどのような対象や項目で開示すべきか決まっていませんでしたが、ISSB(国際サスティナビリティ基準審議会)の誕生により、開示基準が統一される方向です。
ISSBは、価値報告財団(VRF)と気候変動開示基準委員会(CDSB)の2団体と6月30日に統合を完了し、その後「サステナビリティ関連財務情報開示の一般要求事項プロトタイプ」と「気候関連開示プロトタイプ」の2方向において開示基準が出す予定です。これが出されるのは今年の年末。具体的な内容は、TCFDの推奨事項に基づいており、SASB標準から派生した業界ベースの要件が含まれるそうです。
※TCFD:G20の要請を受け、金融安定理事会(FSB)により、気候関連の情報開示及び金融機関の対応をどのように行うかを検討するために設立された「気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」を指します。
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私としても、食品安全を対企業と捉えていたところを
その会社のステークホルダー、さらにはグローバルの視点を持った
提案をしていく時期が来ていると思うようになりました。
それは、これまで顧客の事業継続の一つとしてとらえていた食品安全のコンサルティングを、その会社が存続していく意義を一緒に作っていくという方向へシフトすることなのかな、と思っています。
より意義のある仕事ができるよう、精進しなければと思います。
GFSIメルマガからのリンク SDGs関連記事>>>Global Food Safety Initiative Calls for Faster Action on Sustainable Development Goals - MyGFSI
経済産業省 非財務情報の開示指針研究会>>>非財務情報の開示指針研究会 (METI/経済産業省)
農林水産省 SDGs×食品産業>>>SDGs×食品産業:農林水産省 (maff.go.jp)
※日本橋の桜です。今、見頃です。