FSSC22000などの民間認証規格を取得されている企業において
食品安全目標の確立は必須です。
また、民間認証規格を取得されていない企業でも、会社の目標があると思います。
目標は、課題が解決するためにみんなが同じ方向を向いて取り組みやすくなるし
継続的に目標を達成していくことで組織が進化していくわけですが
「目標が達成できない・・・」
たまにそのような声を聞きます。
簡潔ではありますが、この解消法について書こうと思います。
ISO22000:2018の要求事項を例にすると
目標を立てたら、下記の計画を立てます。
・いつまでに何をするのか実施事項を決める
・その責任者を決める
・実施するために資源が必要なら、それは何か明確にする
・実施事項をどのようにモニター・検証するかを決める
・目標を、いつどのように評価するかを決める
・場合によっては、目標を見直す
この要求事項は、目標の達成を確実にするためのものなので
ISO22000を導入されていなくても取り入れる価値があるものだと思います。
しかし、これを言葉どおりに決めて進めていったとしても、成果が出ないことがあります。
なぜなら結果にこだわり過ぎているからです。
仕事なので結果がすべて。そのように私も考えて生きてきましたが
結果を出して!決めたことは必ずやって!と伝えてもうまくいかない組織はあります。
なぜ進捗が悪かったのか、その要因を分析しそれに対処することがポイントです。
”チームが非協力的であった”
”お客さんの都合で現場の負担が大きくなった”
等というような仕事そのものに関わる要因もあれば
”細かく管理されてストレスがたまる”
”現場に投資をしてくれないから無理をして仕事をしている”
等のような会社レベルでの要因もあります。
いずれの場合も、従業員のやる気をそぐような出来事や環境が
そこにあり、進捗を阻害しています。
目標の進捗を確認する際、「できた・できていない」の確認で
終わっていないでしょうか。
できなかった理由を、本人に考えてもらうことは確かに必要ですが
「実行を阻害する要因」この目線で管理者も現場を見てあげましょう。
考えてもみなかった課題が見つかることがあると思います。